こんにちは、北風と太陽ぶどう園のニーナです。
北風と太陽ぶどう園は、ほぼ独学で運営しているぶどう園です。
果樹栽培は難しいとされ研修に行って覚えるのが普通ですが、品質が安定するのに何年もかかるぶどう栽培で研修に行っていたらいつまで経ってもお金になりません。
しかし、独学で始めたが故にミスしたことが多々あり、研修に行けばよかった部分も沢山あります。
私の経験を踏まえて独学で始める人はこうした方がいいというのをまとめました。
独学就農の心構え
独学就農の問題点ですが、給付金をもらえませんし、認定農業者以外では畑の売買ができないので
この記事では金銭的な問題と畑の問題をクリアしたという前提で話を進めます。
必ず必要なのは簡易雨除けハウス(トンネルメッシュも可)と、農薬を散布するための動噴、そして水場です。
雨除けハウスは、植え付け2年目から必要になります。雨除けがなくても栽培できますが品質を保持するのが難しい為あった方が無難です。
動噴は据え置き型のものと水をためて置けるタンクがあればいいでしょう。水場が圃場近くにない場合はこれらを利用して潅水することも可能です。
ぶどうの栽培方法自体はネットに沢山載っているのでそこまで問題にはならないでしょうが、念のためいつでも相談できる人を探しておいても損はありません。
栽培方法
栽培方法は、ハウスぶどう「巨峰」の根圏制御栽培をアレンジするのがおすすめです。
ポイントは以下です。
垣根栽培
ブドウ栽培では棚栽培が主流ですが、垣根栽培をおすすめします。
理由は2つの理由です。
- 仕事が楽
- 節約
仕事が楽
棚栽培に比べて腕を上げたり上を向く頻度が下がり、摘粒などの大変な作業も目の位置で行うことが出来ます。
節約になる
棚栽培の場合真上に薬剤を散布するためスピードスプレイヤーを買う必要が出てきますが新車が1台買えるような値段です。垣根にすることで動噴での薬散で済みます。高くても15万円程度なのでかなりの節約になります。
根圏制御
北風と太陽農園では、畑がぶどうに適さない土地であったため、根圏制御(根域制限)という方法で栽培しています。
土代は高くつきましたが、苗木が健全に育ったことからお金をかけてよかったと思います。
独立就農の場合、問題が起きても知識がない為対処しにくくなります。新しい土を使うことで問題を減らし、肥培管理をマニュアル化して誰でもできるようにしています。
密植
2年目で慣行農園と同等の収穫量を得るには密植しましょう。
樹勢の強い品種は1年でMAX18m伸びると聞きます。
【1年目の管理】ぶどうの成長を早める摘心の方法【2年で収穫】
北風と太陽ぶどう園では6m間隔に植え付けています。※知識不足により2年での成園化はでかないませんでした。
販売
販路をどうするかは大きな問題です。
まずは、自分で販路を見つけるか、JAや市場に出荷するのかを決めましょう。
これを決めないと苗木の品種や栽培規模が決まりませんからとても大事なことです。
JAの場合は部会があるのかまずは問い合わせてみましょう。
個人直売の場合は、人を呼べるかが重要になります。立地やどうやったらお客さんに来てもらえるかアピールの方法を考えましょう。
品種選び
JA出荷の場合はそちらに従いましょう。
シャインマスカットは巨峰の培の値段で売買されています。栽培自体は容易で反当りの収穫量もいいとされていますからまだまだ伸びる品種だと思います。
直売の場合は多品目あった方が無難ですが、経験から言うと10a当たり1~3品種までを限度にあまり増やさないようにした方がジベ処理などの管理が楽です。
今後のトレンドとしては、シャインマスカットと同様に皮ごと食べられる特徴を有したものが売れると思います。シャインマスカットを親に持つ後続品種に期待が高まります。
【シャインマスカットに続け】シャインマスカットを親に持つ品種
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