シャインマスカットがこの世に出てきて10年以上が経ち、今や一番人気の品種となりました。
シャインマスカット世に広めた“皮ごと食べられる”特性は、新しい品種開発ではマストとなりつつあります。
そんな中、シャインマスカットに続けとシャインマスカットを親に持つ新しい品種が続々と出てきていますので紹介したいと思います。
志村葡萄研究所
志村葡萄研究所は、シャインマスカットを軸とした品種改良が特に多い研究所です。
ぶどう界のトレンドとして皮ごと食べられるがマストになっている中で、大きさを併せ持つ品種を選別している注目の研究所です。
雄宝(シャインマスカット×天山)
雄宝は同研究所が開発した天山という超巨大粒ぶどうとシャインマスカットを掛け合わせた品種です。大粒品種を掛け合わせたことで平均16gだったシャインマスカットが食べ応えのある25g以上の粒になり風格を携えデビューしました。
中には卵サイズになる粒も出現し、粒単品売りも期待できる品種です。
しかし、味に関していうと当たりはずれが大きいという評価があります。
樹によって味が異なってしまうのか、梨のようなしゃりしゃりした美味しいぶどうになるものもあれば、一言まずいという評価もあります。
同じ親から「天晴」という品種が出ており、粒の大きさ雄宝には劣るもののシャインマスカットの上位品種として活躍しそうです。
バイオレットキング(シャインマスカット×ウィンク)
あまり出回っていない皮ごと食べられる赤系品種です。
最大粒重は30g以上となり、糖度は23度となることから、次に来るのはこれだーー!!と叫びたくなる品種です。(興奮しましたスイマセン)
最近の品種な為市場に出回るのはしばらく後になりそうですが、ポケットマルシェなどで個人の農家から購入できます。
少し残念なのは、真っ赤になりにくいことです。赤系ということで日光をしっかり浴びせないと緑~赤のグラデーションになり見た目が劣ります。
生産する側としてはなんとしても本来のきれいな紅藤色に仕上げたいところです。
同じ親からマイハートという品種が出ており、その名の通りハート型の赤いぶどうです。珍しい形で目を引く期待の品種です。
富士の輝き(シャインマスカット×?)
詳しい情報がないので憶測ですが、シャインマスカットの子供だと思います。
黒色で大粒の皮ごと食べられる品種です(憶測)。
ネット上では糖度が30度(⁉)にもなるという情報もあります。もはや未知の世界です。
もし本当ならシャインに打って変わってぶどう界トップをとるのではないか。再び黒の世代へーーー。
今後の動向に注目です。
植原葡萄研究所
販売している苗木の種類の多さから葡萄農家御用達の研究所です。
志村葡萄研究所が売れるトレンドぶどうを作っているのに対し、あまり目立たない品種が多いように思います。しかし食べておいしい、味で評価されそうなぶどうを開発していることから信頼性の高い研究所です。
マスカ・サーティーン(シャインマスカット13号×ロザリオロッソ)
シャインマスカットカラーの少し小ぶりな粒のブドウです。
雄宝のような見た目のインパクトはありませんが、透明感のある上品さが売りのぶどうです。
シャインマスカットより香り高く、コクがあり美味しいといった特徴から食べてから評価されるぶどうになりそうです。
スカーレット(シャインマスカット4号×ロザリオロッソ)
スカーレットという名前の通り赤いぶどうです。
赤系は皮ごと食べられる特徴を持つぶどうは少なく、加えてシャインマスカットを超える大きさのブドウであることから各地で普及していくぶどうであると感じます。
収穫がシャインマスカットと同時期であることからセット販売されることが予想され、これから売れそうなぶどうです。
マスカット・ノワール(シャインマスカット×ジーコ)
シャインマスカットの子供の中でも未だ珍しい黒系のぶどうです。
シャインマスカットより少し小ぶりな見た目であることから、シャインマスカットの大粒品種を期待したいところです。
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